クロスセリング

クロスセリング(Cross selling)とは

もともとはマーケティング用語です。下の二つの言葉の造語です。

Cross:組み合わせる 
Selling:販売すること

いわゆる、商品単体で販売するのではなく、関連する近しい商品を販売すること。
うまくやれば、次のようなメリットがあります。

①自分のメリット:受注角度が上がる。売上、利益が上がる。
②お客様のメリット:作業性や効率性が上がる。
③競争性:競合商社や競合メーカーとの勝負に勝ちやすくなる。

クロスセリングの事例

【事例その1:非クロスセリング】
お客様から、「旋光計がほしいんだけど」と問い合わせを受けました。
ほとんどの営業マンはメーカーに問い合わせをして終わり。
旋光計のことは詳しくないから、メーカーに任せよう。
(パスすることは大事!)
見事受注すればラッキー!おめでとうございます。
しかし、これだと単一商品の販売で終わり。
次の案件を探す必要が出てきます。

【事例その2:クロスセリングの事例】
どんなサンプルを測定するんですか?
どんな感じで測定するんですか?
サンプルはどれくらい測定されるんですか?

旋光計って、サンプルを試料管に入れて測定します。
測定温度は20℃です。
装置には20℃で温調できるものもあればできないものもあります。

要はサンプルを入れた試料管をあらかじめ20℃に温調しておけば、
サンプルが5本でも10本でも、素早く測定することが可能になります。

ペルチェを使った小さな保存容器が販売されています。

コンパクトクールインキュベーター アズワン 培養機器・インキュベーター 【通販モノタロウ】 ICI-1 (monotaro.com)

これならコンパクトにもかかわらず、試料管をまとめて温調取ることが可能です。
測定前の前処理に踏み込んで確認、提案することで、お客様の測定業務は大幅に短縮。
大変喜んでいただきました。

【まとめ】

■メーカーの営業マンのほとんどは、自社の商品しかPRしません。
しかし、お客様に販売するのは、販売店の営業マン。
自分のアイデア一つで、お客様への大きく貢献することができます。
■HPLCやGC、原子吸光等の分析装置のお問い合わせを頂いたら、
皆さんはどうされますか?
どれも前処理たいへんですよ~
分析装置が自動なら、前処理も自動でしょ!

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